畳は安い物から高い物まで、その料金には大きな開きがあります。
その理由は大きく二つあります。
一つは使用される素材の品質の違いです。
そして、もう一つは作業工程に質の違いです。
最近は畳表に使われる素材は「イ草」だけではなく、和紙や樹脂など色々な物が使われるようになります。
ですが、畳の持つ「どこか懐かしい」「何故だか落ち着く」などの感覚はイ草の畳特有の魅力です。
そこで、今回は古くから畳の素材として使われる「イ草」に注目し、高級品と普及品の違いについてご紹介します。
畳に使われるイ草の本数
ご存知のように畳はイ草を編み込んで作られます。
高級品と普及品では、この時に使われる本数が違います。
もちろんですが、使われているイ草が多い方がしっかりと目が詰まり、厚みがあり、見た目が綺麗なだけではなく、踏み心地や触り心地も素晴らしい物になります。
イ草の長さ
使われるイ草の長さも品質に大きく影響します。
イ草は約100㎝~150㎝の長さで刈り取られます。
畳に使われるのは中心部分の方が好ましいのですが、短い物は根や先端が混じる事になります。
そのような畳は色ムラや耐久性の低い物になります。
逆に長いイ草を使用できると中心部分も長く、色合いや太さが均一になる美しい畳になります。
また、耐久性の強い畳を作る事が出来ます。
経糸の違い
畳は経糸と呼ばれる糸によって織られています。
高級品と普及品ではこの経糸の材質と本数が違います。
経糸は畳に使われる本数や長さなどの違いによって、職人さんが使い分けられます。
職人さんの技が活きる部分でもあります。
まとめ
いかがでしたか?
パッと見た感じでは同じように見える畳も注意深く観察すると実は全然違う物なのですね。
知っておくと畳の選定時に役に立つのではないでしょうか。
畳はそれほど頻繁に替える物でありません。
ぜひ、納得のいく物をお選びください。
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