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畳の新調?表替え?裏返し?何が違うの?

畳張替えの豆知識
この記事は約3分で読めます。

「畳の張替ってどうすれば良いの?」
「どんな方法があるの?」

今回はそんな疑問にお答えしようと思います。

畳の張替え方法

畳の張替えには「新調」「表替え」「裏返し」の3つの方法があります。

畳の張替え方法

新調:畳床、畳表、畳縁の全てを新しくする方法
表替え:畳床はそのまま使用し、畳表だけを交換する方法
裏返し:畳表を裏返して再利用する方法

それぞれの方法に適した時期

新調:10年~20年
表替え:5年~10年
裏返し:3年~5年

ご紹介した年数はあくまでも、一つ目の目安であり、畳の傷み具合によって、その時期はかなり違います。
また、畳の耐久性は畳床、畳表のグレードによって、大きく変わります。
畳表の状態や踏み心地などに違和感を感じ始めたら、早めに交換するのがおすすめです。

リンク 畳はいつ替えれば良いの?

畳の構造

畳の張替え方法の違いを知るには畳の構造を知っておくと便利です。
畳の構造はとてもシンプルです。
「畳床」「畳表」「畳縁」の3つで作られています。

稲藁を何重にも重ね、圧縮した畳床の上に、経糸を使いイ草を編み込んだ畳表を覆います。
さらに長辺に「畳縁」を縫い付けます。

ただ、最近では、稲藁やイ草だけではなく、様々な素材が使われるようになっています。

畳床

以前は稲藁を使う事が当たり前でしたが、最近はポリエチレンなどの違う素材の畳床もあります。

藁床

畳床に最も適した素材は稲藁です。
お米を収穫した後の藁を何層にも積み重ねます。
元々は40㎝ほどの厚さの物を5㎝ほどまでに圧縮します。
その為に、湿度の調整力や防音、防火、耐熱性が非常に優れています。
更に、クッション性も良く、足当たりにも最適な畳床です。

藁サンド(スタイロ床)

藁と藁の間にポリエチレンのフォーム材を挟んだ畳床です。
稲藁で作られた畳床よりも軽くて、湿気にも強いのがメリットです。

建材床

細かい木材を圧縮したボードとポリエチレンフォームを重ねた畳床です。
一番のメリットは価格が安価である事、さらに軽くて、断熱性、耐湿性にも優れています。
ただし、藁床に比べると、どうしても硬くなるので、足当たりに難があります。
更に耐久性が高くないのもデメリットです。

畳表

イ草を経糸で編み込んだ物を畳表と言います。
畳の表面になる材料です。
素材となるイ草の質、長さ、色、本数などで等級が分けられます。

経糸

経糸の素材には綿糸と麻糸があります。
麻糸は綿糸に比べ耐久性に優れています。
経糸の耐久性が良いと多くのイ草を織り込む事が出来るので、目の詰まった丈夫な畳表を作る事が出来ます。
目の詰まった畳表は表面に綺麗な山が出来、厚みも増します。
その為に、触れた感触や歩き心地が良い、高品質の畳表になります。

畳縁

畳縁は綿糸または麻糸を使って作られます。
先ほど、お話ししたように、麻糸は綿糸に比べて、耐久性に優れています。
その為に、高品質の畳には麻糸の畳縁が使われます。
また、最近は安価な化学繊維を使った物も作られています。

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