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畳のサイズについて

畳張替えの豆知識
この記事は約4分で読めます。

畳にはサイズの違う種類がいくつかあります。
また、サイズの違いによって、価格が変わります
その為に、畳を張替える際には、自分の家の畳のサイズを知っておく必要があります。
そこで、ここでは、畳のサイズとその種類についてご紹介したいと思います。

地方によって違う畳のサイズ

実は畳のサイズは大きく5つの種類があります。
これらは使われる地方によって変わるようです。

畳のサイズ一覧

畳の呼び名使われる地方1畳の大きさ
京間(本間)主に西日本約1.82㎡(丈:191cm×幅:95.5cm)
江戸間(五八間)東京を中心に関東地方約1.55㎡(丈:176cm×巾:88cm)
六一間山陰地方と近畿の一部約1.71㎡(丈:185cm×巾:92.5cm)
中京間(三六間)主に東海地方約1.65㎡(丈:182cm×巾:91cm)
団地間(五六間)マンションなどの集合住宅約1.44㎡(丈:170cm×巾:85cm)

京間(本間)

「きょうま」または「ほんけん」と呼ばれる大きさです。
又は関西間と呼ばれる事もあります。

畳の中でサイズが最も大きい畳です。
丈:191㎝×幅:95.5㎝

主に京都を中心として近畿地方、中国地方、九州地方で使われる畳です。

江戸間(五八間)

「えどま」または「ごはちま」と呼ばれる大きさです。
関東間や田舎間とも呼ばれる事もあります。

丈:176cm×巾:88cm

この大きさは京間に比べると、1畳で約15㎝×約8㎝違います。
ちなみに、この違いは6畳を敷き詰めると縦30㎝、横22.5㎝も変わってきますので非常に大きな違いになります。

東京を中心とした関東エリア、東北、北海道など、東日本が主流の畳でしたが、現在は全国的に最もよく使われる畳と言えるでしょう。

六一間

「ろくいちま」と呼ばれる大きさです。
丈:185cm×巾:92.5cm

主に山陰地方や広島、岡山で使われる畳です。
近畿地方の一部でも使われているそうです。
いずれにしても、マイナーは畳と言えます。

中京間

「ちゅうきょうま」または「さんろくま」と呼ばれる大きさです。
丈:182cm×巾:91cm

愛知県を中心に名古屋、岐阜、三重、または福島、山形など、東海地方から北陸地方の一部。
更に沖縄の奄美大島でも使われています。

団地間

「だんちま」と呼ばれる大きさです。
丈:170cm×巾:85cm

高度成長期に急激に普及した最も新しいサイズであり、最も小さいサイズの畳です。
基本的に団地やマンション、アパートなどで使われる畳で全国共通の大きさです。

畳の大きさが変わると価格は変わるの?

次に畳の大きさと価格の関係についてご紹介します。
何となく、想像できると思いますが、畳のサイズが大きくなると、その分、価格も高くなります

例えば、京間の一畳と江戸間の一畳を比べると、京間のほうがサイズが大きいわけですが、京間は江戸間に比べて20%~30%ぐらい高く設定されている畳業者さんが多いです。
もちろん、畳の価格は各畳業者さんが独自に設定していますので、正確な価格の違いは各畳業者さんに確認する必要がありますが「江戸間に比べて京間は高い」と言うのは間違いないでしょう。

畳の大きさは何故違うの?

先ほどご紹介したように畳のサイズは地方によってかなり違います。
では、なぜ、違う大きさの畳が存在するのか?

諸説あるようですが、主に二つの説があります。
一つは「一間(いっけん)」の長さが変わった事。
そして、もう一つが家の建築方法の違いです。

「一間の長さが変わった」説

畳の大きさは「一間」と呼ばれる単位で決められていました。
ところが、織田信長の時代は「一間=6尺5寸」であったのに、豊臣秀吉の時代には「一間=6尺3寸」に変わってしまったのです。
さらに、江戸時代には「一間=6尺」になりました。
このように、畳の大きさを決める単位自体が変わった為に、大きさが違う畳が生まれてきたと言う説です。

「建築方法の違いが原因」説

古くから、京都がある近畿地方を中心に一般的に「畳割」と呼ばれる設計方法が取られていました。
この方法は畳のサイズを元に柱を設置する建築方法です。
ところが、江戸時代に入ると「柱割」と呼ばれる建築方法が採用されるように変わっていきます。
この方法は柱と柱の間の長さに畳のサイズを合わせる方法です。
その為に、柱の太さの分、サイズが小さい畳が必要でした。
これが、いわゆる「江戸間」と呼ばれる畳です。

関西では今でも古くから残る建物が多く「京間」が使われている家がたくさんあります。
それに対して「関東や東北は新しい家が多く、江戸間が多く使われました。
そして「それが主流になって行った」と言うのがこの説です。

最も新しい団地間

マンションなどの集合住宅では「団地間」と呼ばれる最も小さい畳が使われる事が多いです。
この畳は最も新しいサイズで、高度成長期に急激に増えた集合住宅の増加と共に普及した畳です。

まとめ

ご紹介したように、一口に畳と言っても、実はいくつかの種類があります。
現在は新築の一戸建てでは全国的に「江戸間」の畳が採用される事が多いようですが、畳を張替える為には、畳の大きさを現在の大きさに合わせる必要があります。
問い合わせをする際にも、正確な大きさを知っておく必要があります。
まずは、ご自宅の畳の大きさを正確に測ってみましょう。
そして、我が家の畳はどのサイズの畳なのか?
こちらを把握しておきましょう。

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